クレンジングは、肌のキメを荒らす原因に

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表皮と真皮がうるうる肌を守る

皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3つの層から構成されています。このうち、皮膚の老化にかかわるのは、主に表皮と真皮の2つの層です。

表皮は角質層でおおわれています、この角質層は、紫外線やアレルゲン(アレルギーの原因物質)、細菌などが体内に侵入するのを防いだり、体内の水分が蒸散するのを抑える働きがあります。

角質層は体の最も外側で身を守る、いわば天然のバリア(防護壁)です。

一方、真皮は、皮膚の深い部分にある層で、皮脂腺や汗腺などがあります。皮脂線から分泌される皮脂は、汗腺から分泌される水分(汗)と一緒に皮脂膜をつくり、皮脂の表面をおおって外的刺激から皮膚を保護すると同時に皮膚にうるおいをもたらしています。


メイクが落ちやすいものほど肌への刺激が強くなる

このように、表皮と真皮はうるうる肌を保つために重要な働きをしているのですが、クレンジング剤の種類や洗顔のしかたによっては、バリア機能や保湿機能が損なわれて、砂漠肌になってしまうことがあります。

その大きな原因は2つあります。1つは、クレンジング(メイク落とし)という行為そのものが「こすり落とし」であること。もう1つは、クレンジング剤に含まれている界面活性剤です。

界面活性剤とは、本来は分離するはずの水分と油分を混ぜ合わせることで、汚れ(油分)を落とす作用のある物質です。ファンデーションは油性ですから、それを水で落としやすくするために、多くのクレンジング剤に界面活性剤が含まれています。

界面活性剤は植物油脂を原料にしているものと、石油や他の化学物質から合成されたものがありますが、石油系の合成界面活性剤が肌への刺激が強いとされています。

砂漠肌(乾燥肌)に悩む方の中には、「朝と夜、オイルクレンジングでしっかり汚れを落としています」という人がいますが、オイルクレンジングには刺激の強い界面活性剤が含まれています。

「汚れがすっきり落ちる気がする」と、その使用感を好む人もいますが、毎日、しかも1日に2回も使っていると、肌にもともと備わっている保湿成分まで落としてしまうことになり、肌が乾燥してくるのは当然なのです。


クレンジング剤はできるだけ使わない

現在、クレンジング剤を使っている人は少なくないようですが、肌荒れなどのトラブルがあって、その原因がわからない場合は、クレンジングを思い切って使わないほうがいいでしょう。

また、今のところは肌に異常がなくても、クレンジングを続けているうちにトラブルが生じてくるおそれもあります。クレンジング剤は、基礎化粧品の中で、最も刺激が強いものと心得ておきましょう。

「合成界面活性剤不使用」と明記してあるものなら刺激は弱いとされています。しかし、「こすり落とし」をすることに変わりはありませんから、肌に負担がかかります。

ふき取るだけでメイクが落とせるシートタイプもありますが、これには防カビ剤などが含まれており、肌に強い刺激を与えます。それにシートタイプは、肌をゴシゴシこすりがちなので、トラブル肌にはとくに不向きです。

肌のキメを整え、うるおいを保つためには、肌に備わっている保湿成分を損なわないようにすることが大切です。まずは、クレンジングをやめて、洗顔だけでメイクが落ちないか、試してみましょう。

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